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2015年1月

2015年1月 9日 (金)

ブラックバイトを経験してみました


先日、ほんの気まぐれで10年ぶりにアルバイトをしてみたのだが
その内容が見事なまでに今流行の”ブラックバイト”に当てはまっていたので
詳細をブログにしておこうと思う。

なお、社名などの公表をするつもりはないので悪しからず。



たまには人に雇われるカタチでの労働もしておいた方が謙虚になれるだろうし
色々と勉強にもなると考え、適当な単発アルバイトを探し、参加した私。


仕事内容はアーティストライブのステージ設営補助で

早朝6時から夜9時まで、状況次第で残業もあり、といった条件だ。

時給は800円、8時間以降は1000円という
おそらく一般的な給与体系である。



アルバイトを申し込むと、さっそく翌々日に来て欲しいと頼まれたのだが
6時開始なのに、5時30分の集合を時間厳守で指定され
5時30分から6時までの自由行動も制限された。

しかし、その30分は時給に入らないという。


・・・まあ、このくらいは大目にみよう

そのときは私もそう思った。


【威圧的な態度&罵詈雑言の数々】


集合場所では人材管理会社の役職と思われる社員スタッフ数名が
暖かい車の中で待機しながら、集合しているアルバイトスタッフを
冬の早朝の寒い中、外で立たせたまま待たせている。


管理会社社員スタッフは初対面から態度が悪いし、威圧的だ。


管理会社の社員間同士でのコミュニケーションも威圧的だったが

アルバイトスタッフへの態度も同様に、尊重の意思や言葉がない。


この時点で私の新しい体験に対するワクワク気分は消し飛んだ。


最初の作業はライブ会場の設営の手伝い。

別会社の設営スタッフのヘルプをするのだが
この設営スタッフのほぼ全員がすさまじく偉そうな態度の人間ばかり。


開始早々、まさかの罵詈雑言の数々である。


「おい、そこのデブ早くしろ!」

「ブタ!なにやってんだよ!遅せーよ!ブタ!!」

「おっさん、遅せえ!おっさんになっても仕事の出来ねー奴だな、ボケ!」

「なにやってんだおめえ!おめえは女か?そんなもん二人で持ってどーすんだ!おめえはオカマか!ボケ」

「遅せえ!遅せえ!遅せえ!死ね!ボケ!」



・・・終始こういった感じ(呆)



12名のアルバイトスタッフ全員が職人達からの言葉の暴力を受け続けたのだ。


ちなみに私は彼らに対し、軽蔑の態度を示したので(簡単にいえばガンを飛ばした)
「お前はいいや、他の奴とチェンジ!お前はクビだよ」と言われ(笑)
彼らにはあまり使われることもなく、その結果さほど怒声は浴びていないのだが


周りのアルバイトスタッフに対し、無意味に怒声を浴びせ続ける
職人達の様子には強いストレスと怒りを感じた。


職人達の間にはどうやら明確な上下関係があるようで
上から下まで常に言葉の暴力が飛び交っている。



【常にイライラしながら作業する人たち】

部下に対してヘルメットの上からだが、思い切り頭を叩くこともあった。

私は確認していないが、仲間を蹴ったこともあるらしい。


そういった彼らのヒエラルキーに存在する上から下へのいじめの習慣は
請負業者の社員やアルバイトスタッフにも見事に伝播しているようだ。


職人達は常にイライラしながら作業を続けている。


私の経験上、こういったネガティブな雰囲気の中で続ける作業には
必然的な事故が憑き物である。

自主防衛と警戒を怠らないように気をつけよう。



【休憩はまさかの1分単位】

10時ごろになって、数人ずつ交代の15分の休憩が入ったのだが
「今、10時17分なんで、10時32分には戻ってきて」などという
1分単位での指示には正直呆れた。

15分の休憩回しというと、若かりし頃に経験した
パチンコ店でのアルバイトを思い出すが
あの忙しかった時代のパチンコ店でも、1分単位での休憩の指示は
出されたことも、出したことも無かったよ(苦笑)


1分単位で時間を気にしなければならないので、休憩した気がしない(苦笑)


12時45分から1時30分までは、全員での45分の昼食休憩を頂いたが
1時20分には集合と言われたので、実質は35分の休憩である。


しかも、休憩の時間なのにトイレに行き、戻ってくると

なんと!!「勝手にトイレに行ってもらっては困る」というのだ(驚)

休憩中にトイレに行くときでも、必ず声をかけてから行ってくれというのである。


やれやれだ。



【寒い寒い階段で弁当を食べる情けなさ】


昼食場所の確保はされていないようなので
私は車の中で弁当を食べようと思ったのだが
アルバイト全員に対して無言の圧力があったようで
皆は劣悪な環境での食事を受け入れている。

時間も少ないし、私も仕方なく寒い寒い階段で座って食べるのだが
そこでもイチイチ管理スタッフからの指示が入る。


私は気が短く度量の小さな人間なので、いちいちムカついてしまう。


ハッキリ言って、まったく休憩になっていないのだが
弁当を食べ終えた後、管理会社の社員に確認すると
休憩として1時間分の時給が引かれるという。


「それは明らかに法的な問題があるでしょう?」と文句を言ったが
まだ若いペーペーの管理スタッフに言っても仕方がないので
その場では渋々引き下がった。



【初めて聞いた”ありがとう”の言葉】


昼の休憩後は職人達の作業のヘルプはあまり必要ないということで
他の会社の設営スタッフのヘルプに入ることになった。


そちらのヘルプ作業については、まあごく普通の内容だった。


そこでは午前中のように威圧的な命令や、高圧的な態度を見ることはなく

作業を終えた後は「ありがとうございました」という声もいただいた。


ここで初めて気づいたが、その日初めて聞いた「ありがとう」である。

思えば「ありがとう」や「ご苦労様」といったセリフは
直接の雇用主である管理スタッフの社員達からは一度も聞いたことがない。

もちろん先の職人達からも、ねぎらいや感謝の言葉など、ただの一つもない。


本当にムカつくヤツらである(苦笑)



【待機中だから水を飲むのも駄目!?】


3時くらいになると、ほとんど仕事がないということで
裏で待機となることが多くなった。


その際には「休憩ではなく、あくまでも待機だから勝手な行動は慎むように」といわれたのだが
なんと!!水を飲むことをも拒否された。

あくまでも待機だから水を飲むことも駄目だという。


・・・なんというロジックだ!



【聞いてないよ!一方的な早上がり勧告】


ただボーっと立っているだけで、時間をつぶすことなど
私にとっては苦痛でしかないが、しばらくすると外の雪かきを依頼された。


どうやら設営スタッフのヘルプは本当に足りているようだ。


暗くなるまで雪かきをして、6時になったらアップ(バイト終了)してくれという。


ちなみにこの日のアルバイトは早朝6時から夜の9時までの約束になっており
「状況次第では残業もあり」という話だったのだが、しかし!
「状況次第では早上がりもあり」という話は一切聞いていない。


管理会社の都合で急に「早上がりでお願いします」といわれても
時給制である以上、その日の収入を当てにしている人などはかなり困ると思うのだが。


もちろん、管理会社の立場になれば、そういったこともよくあることだと
承知はしているが、労働を請け負う前の段階で「状況次第では早上がりもあり」という一文を
記載して置かなかったことが、人材管理会社側の明らかな不手際として挙げられる。


まあ、私自身はお金に困っているわけではないし
かなりストレスがたまってきたこともあって
6時終了というのは願ってもない話ではあった。



・・・しかし、その後の展開で私はブチ切れた態度を見せることになる。



【とりあえずキレました】


雪かきを終えて、待機場所に戻ったのだが、何と!
ここでも水を飲んだら駄目だという。


さすがに耳を疑ったが、管理スタッフの態度は明らかに私を舐めきっている。


そして「いま5時30分なので、5時30分のアップ(早上がり)になります」という。


つい先ほどまで6時アップと言っていたのに、何の説明も詫びの言葉もなく
5時30分のアップにすると言うのである。


その時、アルバイトスタッフのおじさんの「9時まで仕事が出来ると聞いていたんですが・・・」
と、残念そうにされていた様子には、いたたまれない気持ちにもなった。


5時30分を過ぎて、管理スタッフの指示に従い、帰り支度を終え
指定の場所で待機していると、向こうの方で「こっちきて」と高飛車な態度で手招きされる。


5時30分はすでに過ぎているのにも関わらず、

・・・若造が、この俺に。笑


仕事請負中であればともかく、アップとなった時点で

若造の偉そうな態度を受け入れる度量など、この俺には1mmぽっちもない。


丁寧な言葉で語るなら、丁寧な言葉で返すが

偉そうな言葉で語れば、偉そうな言葉で返す。



そもそも、1分単位でいちいち行動の束縛や指定をしてきた連中なのだから
5時30分を1分でも過ぎた時点で契約終了である。

「おい、オメーなめんなよ、バカヤロー。”来てください”やろーが!ボケッ!!

オメー何様じゃ、ボケ!誰にモノをいってるんじゃ、あ~ん?」


といった感じで、私は管理スタッフを散々怒鳴ったあと
その後も管理スタッフの上司に説教しまくった。



【やはり私は謙虚とは程遠い人間でした】


いちおうその上司との間では、それなりに紳士的な話し合いをし
互いに握手とありがとうの言葉でコトを終えることができたのだが

怒鳴り散らかすことで一時的にスッキリはしたものの、
自分自身で後味の悪い1日にしてしまったことは間違いない。


ほんの気まぐれとはいえ、私は仕事に対する謙虚さを取り戻すために
アルバイトをしてみたのだが、自分の反応パターンは若い頃と何も変わっていないことを
つくづく思い知らされた。

やはり私は素直に雇われる側には立てない人間である。

やはり私は謙虚とは、ほど遠い人間だった(苦笑)



あれだけ理不尽な罵りの言葉や威圧的な態度を投げかけられながら
その日に約束した仕事=収入を一方的な都合で減らされ
それでもそれを何も主張せずに受け流すことのできる人は


実に日本的で凄いことなのかもしれないが、私にとっては無理なことだ。



私はその場で主張する。後で愚痴るようなことはしない。



【還ってくる「苦」を受け容れる強さとしなやかさ】


若さ故の主張によって、一時的には仕事や収入が減ったり

他人からの信用が得られなくなることは、たしかにある。

しかし、主張を我慢して、心に脂汗をにじませながら生きる人生など、私はまっぴら御免だ。




人に「苦」を与えれば、同じく人である自分にも「苦」が還ってくる。


その「苦」はすぐに自分に還ってくる場合もあれば
後になって忘れた頃に還ってくることもあるだろう。


しかし、その苦を他人のせいにはせず、自分の生として受け容れる
「強さ」や「しなやかさ」をあなたの中に育めば
一時的に仕事や収入が減ることなど、何も怖れる必要はない。


心に脂汗をにじませながら信用と金を稼ごうとしなくても
出すべきものを素直に出して、還ってくるものを素直に受け容れ
常に爽快な心で生きることができれば、金も信用も後できちんとついてくる。


未来に余計な心配などせずとも、あなたの爽快な心に相応しい
信用も金も、必ずきちんとついてくるのである。